ステージTを取得し、本格的にプロのスキー教師を目指す方に私なりのアドバイスをしてみたいと思います。・・・・・・山嵜
最終更新日:2009/01/21
シュテムターン、 パラレルターン、 ウェーデルン、 総合滑降、 GSL、 ゲレンデシュプルング、 スノーボード、 指導実習
全 般 | ステージ2では、初・中級者に対してウェーデルン程度まで教えられる、技術、指導能力、デモンストレーション能力が求められる。 |
シュテム 緩・中斜面、 20m以上 ×150m以上 |
・山開きシュテム、谷開きシュテム。
・明確なシュテム動作。 ・伸び上がり沈み込みの動作がターン弧と調和している。 ・開き出しと引き寄せの動作が無駄なくスムーズ。 ・安定した山回りでの自然な外向傾。 ・斜面に合った、ターン弧、スキーのズレ、スピード。 ・リズミカルで滑らかな動き。(見た目の美しさ、スキー教師らしさ) ・ストックは引き寄せのきっかけにつく(振り出しの流れを止めない)。 滑らかなスキー操作。山開きと谷開きを明確に表現できること。 山開きと谷開きで弧の大きさを極端に変えない。 |
パラレル
中斜面、 20m以上 ×200m以上 |
・自然なパラレルスタンスのまま操作されている。
・左右ターン弧のバランスが適当である。 ・安定したポジション。 ・スピードのコントロールが適当である。 ・伸び上がり沈み込みの動作がターン弧と調和している。 ・リズミカルなスキー操作とストックワーク。 ・積極的なスキー操作。 カービングは必要なし、基本的に伸身のパラレル。 基本的な外向傾姿勢が見られること。 適度なスピードの中での、スキーのキレとズレの調整。 |
ウェーデルン
急斜面、 (不整地を含む) 20m以上 ×200m以上 |
・自然なパラレルスタンスで操作。 ・左右ターン弧のバランス及び弧の大きさが条件にあっている。 ・斜面の変化に応じたスキー操作及びスピードのコントロール。 ・安定したポジション。 ・リズミカルなスキー操作。 ・積極的なスキー操作。 スタートからゴールまで安定して、左右のバランスがとれていること。 斜面の変化に応じて、ポジションの調整ができること。 ストックワークをリズミカルでバランス良く。 |
総合滑降 中・急斜面 50m以上× 300m以上 |
・パラレル、ウェーデルン、シェーレンを総合的に入れる。
・斜面にあったターン種目の使い分け。 ・斜面の変化に応じたスキー操作及びスピードのコントロール。 ・安定したポジション ・積極的なスキー操作。 種目の変わり目でスピードを落とさない。 スピードを出そうとするあまりに山回りをおろそかにしない。 種目ごとの長さの配分に注意。 |
GSL SIAメダル検定 に準ずる。 |
・コースセッティングについて、基本的にはFISルールを参考と致しますが、標高差や雪の状況
によっては多少の変更があります。 ・目安として、旗門数最小15旗門から最大30旗門となります。 ・SLTの男子は115%、女子は120%以内。 ・滑走については最大2回、1度合格タイムに達すればよい。 とにかくあせらないこと。リズムよく滑れさえすれば合格タイムに達するはず。 (ターンのきっかけを早めにとる。) 中盤過ぎからゴールまで気を抜かないこと。 シーズン中に必ず練習すること。 |
ゲレシュプ 中・急斜面 踏切台高 0.5〜1m |
・飛距離3〜10m程度、飛行高度1〜2m程度。
・明確な踏切動作。 ・空中での安定した抱え込み姿勢。 ・安定した着地。 ・3回滑走可。 恐怖感があっても踏切動作が見られるようにする。 踏切後、脚を懐に抱え込み、腕を下げて安定させる。 3回のうち1回成功すればよいのだから、思い切りをよくする。 |
スノーボード ドリフトターン |
ショートターン
・途切れのないリズム ・上体のバランスが安定している ・雪面への確実なグリップ ・スピードのコントロール ロングターン ・全体の構えが安定している ・ターン後半に逆ローテーションがなされている ・途切れのない上下運動 当面は検定を通じてスノーボードを経験するという事にポイントを置いています。 |
指導実習 |
・適切な言葉づかいができる。
・指導能力(表現力、説得力)がある。 ・技術及び用語を理解している。 ・指導カリキュラムを理解している。 3〜5分程度で与えられた課題をレッスンスピーチをする。 課題は「ウェーデルンの導入」、「シュテムからパラレルの導入」、「初歩的パラレルから洗練型パラレルへの移行」などである。 1つの課題に対して数種類のアプローチ法を持っていることが望ましい。 大きな、はっきりした声。デモンストレーションは正確に。 |